愛雅は小さい頃からそうだった。 自分の感情をあまり外にさらけ出さない。 だから、昔から今も何を考えているかわからない。 「麻帆」 「・・・・」 「麻帆」 「・・・・」 「麻帆ー」 隣からあたしを呼ぶ声が聞こえてきた。 「な、なに?」 「な、なに?、じゃなくて・・・麻帆、ぼーっとしすぎだし・・・あと、もう学校着いたから、靴履き替えて、教室行くぞ?」 ちょっと冷たいけど、そこもまたいいな?なんて思っちゃう。