チャイムがなり、休憩時間に入った。 「次体育だよー、麻帆ー」 「うん!頑張ろうね?」 そんな会話をしながら、男子がいない女子だけの教室で着替え、靴を履き替え、グランドに出た。 準備運動や、ストレッチを済ませ、整列し、先生が出欠確認をとって、短距離走のスタートの練習をしていた。 あたしの大好きな種目だ。 「よし!タイムはかるぞ!」 先生があたしたちにそう呼びかけ、スタートの位置に向かう。