「…ヅラにゃんこってこれのこと?」
「ギャーーーー!」
いつの間にか私の隣にいる稲瀬。
びっくりして大声をあげ、
私は注いでいたジュースをこぼしてしまった。
「び、びっくりした…」
「そそっかしいな」
「誰のせいよっ!」
こぼれたジュースをフキンで拭く。
「…で。これがそのヅラにゃんこ?」
稲瀬は冷蔵庫に貼ってある、私が集めているあのパンのシールを貼る用紙を指差した。
用紙にはヅラにゃんこのイラストが描いてある。
「そう、それそれ!」
「…お前…本当にこれが欲しいのか?」
「ほ、欲しいよ」
ここまで集めたんだから絶対欲しい!
あと3枚だし。
「…ふーん。じゃあこれはどういう意味?」
「え?」
稲瀬が私に見せてきたものは、スマホの画面。
画面には私とのLINEのトーク内容が出ていた。
「こ、これ……」
「この前お前が送ってきたやつ。『がんばって』ってどういう意味?」
画面には、私が間違って送ったヅラにゃんこが『がんばって』と言っているスタンプが出ていた。
ああ…
スルーされたと思ったけど
やっぱりつっこまれた…
「お、お礼を言いたかっただけだよ」
「お礼…?」
「そう…スーパーの帰りに送ってくれたでしょ?でも何て送っていいかわからなくて迷ってたら間違って変なスタンプ送信しちゃった…」
「・・・・・」
稲瀬が真顔になる。そして…
「…………ダサ」
っ!
そう言ってぷっと笑った。
「どうせダサいですよっ…」
そそっかしくてダサい女ですよ私は!
「ギャーーーー!」
いつの間にか私の隣にいる稲瀬。
びっくりして大声をあげ、
私は注いでいたジュースをこぼしてしまった。
「び、びっくりした…」
「そそっかしいな」
「誰のせいよっ!」
こぼれたジュースをフキンで拭く。
「…で。これがそのヅラにゃんこ?」
稲瀬は冷蔵庫に貼ってある、私が集めているあのパンのシールを貼る用紙を指差した。
用紙にはヅラにゃんこのイラストが描いてある。
「そう、それそれ!」
「…お前…本当にこれが欲しいのか?」
「ほ、欲しいよ」
ここまで集めたんだから絶対欲しい!
あと3枚だし。
「…ふーん。じゃあこれはどういう意味?」
「え?」
稲瀬が私に見せてきたものは、スマホの画面。
画面には私とのLINEのトーク内容が出ていた。
「こ、これ……」
「この前お前が送ってきたやつ。『がんばって』ってどういう意味?」
画面には、私が間違って送ったヅラにゃんこが『がんばって』と言っているスタンプが出ていた。
ああ…
スルーされたと思ったけど
やっぱりつっこまれた…
「お、お礼を言いたかっただけだよ」
「お礼…?」
「そう…スーパーの帰りに送ってくれたでしょ?でも何て送っていいかわからなくて迷ってたら間違って変なスタンプ送信しちゃった…」
「・・・・・」
稲瀬が真顔になる。そして…
「…………ダサ」
っ!
そう言ってぷっと笑った。
「どうせダサいですよっ…」
そそっかしくてダサい女ですよ私は!



