クールな彼と放課後の恋

まだ雨降ってるし
今日は放課後も委員会はなし。



今日は稲瀬と一回も話してないな…



そんなことを考えながら、
下駄箱で上履きを脱いでいると…




「あ、稲瀬くんだ♡」


急に周りの女子たちが騒ぎ始める。


ちらっと後ろを向くと、
稲瀬も帰るところらしく下駄箱にやって来たみたいだった…



稲瀬も帰るのか。



ローファーを履き、
友達を待つ間ちらっと稲瀬を見ると…





稲瀬と一瞬目が合った。



恥ずかしくなり、
思いっきり目をそらす私。




「あー稲瀬くん帰っちゃう」

「目の保養がぁ〜」


そらした目をまた稲瀬に向けると…

稲瀬はローファーのかかとをつぶして歩き、ビニール傘をさして帰って行った。


私は稲瀬の大きな背中を、
見えなくなるまでずっと見ていた……







「ただいまー」


夕方

家に帰宅した私。



「お姉ちゃん、おかえりー」


すると妹が出迎えてくれた。