クールな彼と放課後の恋

待ち合わせなんて…
男子とするの初めてだよ……




「あと…」


稲瀬がズボンのポケットに手を入れて、
こっちに近づいて来る。




「連絡先教えて」

「え……ええっ」


れれれ、連絡先!?



「休む時とかなんかの時に必要だろ」

「あ…そ、そうだよね」


別に深い意味はないよね…




私は稲瀬のLINEのIDを交換した。

自分のスマホに稲瀬の連絡先が入ってるかと思うと…

変な感じがした。



胸の奥が

苦しいような…

キリッとするような…

温かいような…



よくわかんない。




こんなこと生まれて初めてだな。





「じゃ、また明日」

「あ、うん」



“また明日"だって………



またここで明日会えるんだ…