「稲瀬くんて超ーーーーーーカッコイイよねっ♡」

「あんなイケメンがうちのクラスにいたなんて知らなかったぁー」


朝からうるさいな。



「ね?陽葵ちゃんも稲瀬くんのことカッコイイと思うでしょ?」

「えっ!」


稲瀬くんトークで盛り上がっていた友達が、私に振ってきた。




「………う、ま、まぁ……」


顔はいいんじゃない?



「だよね!♡」

「あー私このクラスで良かった」

「稲瀬くん毎日見れるもんね」




あれから数日後

私たちよりも一週間遅れで学校に登場した稲瀬は、学校で一気に人気者になっていた。


クラスの女子たちはみんな稲瀬に夢中…

きっと他のクラスの子たちも同じ状況だ。



そんなことよりも!

私はこの数日間ずっとイライラしている。



それは…





あの日からあいつ(稲瀬)がずっと委員会をサボってることだ!