「わ、私…先に行ってるねっ」
「あ…香穂ちゃん!」
香穂ちゃんは、走って教室に戻っていってしまった…
それとほぼ同時に、稲瀬が私の目の前にやって来る。
「…ねえ」
「な、なに…?」
稲瀬が私に話しかけてくる。
少し向こうで、おジャマ虫と女子たちが立ち止まって、稲瀬を待っている様子…
み、見られてる…
視線が痛いんだけどっ
「シャーペン貸して」
「え?」
シャーペン…?
稲瀬は、私に手を差し出した。
「…壊れた」
「嘘。それしか持ってないの?」
「うん」
“うん”て…
シャーペン…せめて2本は持ってようよ…
「私の女っぽいのしかないよ?」
「何でもいい。あと消しゴムもないから、半分くれ」
「ハイハイ…」
教科書やノートを片手に、ペンケースを開くと…
あ…
稲瀬が、私の教科書やノートを持ってくれた。
「…ありがと」
ボソッとそう言って、ペンケースからシャーペンと消しゴムを出し、稲瀬に差し出した。
「…はい。消しゴム2つ持ってるから、ひとつあげるよ」
「さすがカリスマ主婦」
「消しゴムと主婦は関係ないでしょっ」
「…サンキュ」
フッと笑う稲瀬の顔に見とれながら、シャーペンと消しゴムを渡す。
「悠…済んだ~?」
!
すると…おジャマ虫転校生の永井が、私たちに近づいてきた!
一緒にいた女子2人は、先に教室に行ってしまったみたい…
「ああ、悪い。もう済んだ」
「そっか~」
!
その時、永井と目が合う。
永井は私を上から下まで舐めるように、じーっと見つめてくる…
な、なにこいつ…
「あ…香穂ちゃん!」
香穂ちゃんは、走って教室に戻っていってしまった…
それとほぼ同時に、稲瀬が私の目の前にやって来る。
「…ねえ」
「な、なに…?」
稲瀬が私に話しかけてくる。
少し向こうで、おジャマ虫と女子たちが立ち止まって、稲瀬を待っている様子…
み、見られてる…
視線が痛いんだけどっ
「シャーペン貸して」
「え?」
シャーペン…?
稲瀬は、私に手を差し出した。
「…壊れた」
「嘘。それしか持ってないの?」
「うん」
“うん”て…
シャーペン…せめて2本は持ってようよ…
「私の女っぽいのしかないよ?」
「何でもいい。あと消しゴムもないから、半分くれ」
「ハイハイ…」
教科書やノートを片手に、ペンケースを開くと…
あ…
稲瀬が、私の教科書やノートを持ってくれた。
「…ありがと」
ボソッとそう言って、ペンケースからシャーペンと消しゴムを出し、稲瀬に差し出した。
「…はい。消しゴム2つ持ってるから、ひとつあげるよ」
「さすがカリスマ主婦」
「消しゴムと主婦は関係ないでしょっ」
「…サンキュ」
フッと笑う稲瀬の顔に見とれながら、シャーペンと消しゴムを渡す。
「悠…済んだ~?」
!
すると…おジャマ虫転校生の永井が、私たちに近づいてきた!
一緒にいた女子2人は、先に教室に行ってしまったみたい…
「ああ、悪い。もう済んだ」
「そっか~」
!
その時、永井と目が合う。
永井は私を上から下まで舐めるように、じーっと見つめてくる…
な、なにこいつ…



