「お客様、どのクレープが食べたいか、お決まりでしょうか?」



営業スマイルを浮かべ、私に言う店員さん。




その営業スマイルが、逆に怖い。





「あ…、じゃあ、アイスクレープで……「かしこまりました。」



私が言い終える前に、店員さんが答える。





その言動からは、イライラしている事が分かる。




「あの………、代金は「500円になります。」



にこっと笑って、クレープを渡して来たが、目は笑っていなかった。





「じゃあ、500円丁度で。」



私は店員さんに500円を渡し、優叶と共にクレープ屋からそそくさと出た。





後ろからは、「ありがとうございましたー。」と、聞こえる。