――ガラッ、



私は意を決して、3-1の教室に足を踏み入れた。



「あの、由沢 優叶(よしざわ ゆうと)君はいますか。」





アハハ、キャハハハハハ、マジか〜〜。



色々な雑音に私の言葉は掻き消された。





あのー、私、ここにいるんですけどーー。


あのー、私、今、言葉を発したんですけどーー。




誰も私の存在には気付いてくれない。






なんて悲しいんだ!




皆が皆、自分達のやりたい事をやっている。



ある人は勉強、ある人は恋バナ、ある人は世間話。






なんとも、まぁ、騒がしいクラスだ。