世界一の笑顔




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「着いたわよ!」





慣れた足取りで歩くこと約20分。 少しばかり開けた場所に、一台のジープ? が止まっていた。
色は剥げかかった黒。一応4人乗りのようだけど、後部座席はすっかり彼女の荷物置き場になっている。 サイドのドアは普通に横びらき。天井はビニール素材でできていて、今はオープン状態だ。

今時はオートマ(マニュアル)タイプの物もあるみたいだけど、このジープはミッション式の方だ。 ミッションとなると、オートマとは違って常にギアを変え続けなければならないんだ。だから今日若者の間で乗れる者は少ない...。

それが女性ともなれば尚更だ。
ちなみに自分は....お恥ずかしい話し、オートマしか乗れない。




「ねぇ?これ君が運転するんだよね?」

「当たり前じゃない。他に誰が運転するのよ。あっもしかして、あなたが運転してくれるの?」


なぜか少しキラキラした目で聞いてくる。

「いやぁ〜...無理っすジープは」

あーぁ。自分って情けねぇぇぇぇ
やっぱ取っとくべきだったかなミッション。


「だっさーい」 そう言いながら彼女は笑った。




そして行くとも言っていないのに、やはり勢いで車に乗せられてしまった...。



まーいいんだけどね〜。



ついでに言うと、彼女の運転は相当凄いもので...っというかまぁ性格に合った運転というか。あはは。「怖!」

ダイナミックな荒っぽい運転。先が思いやられるけれど、そうして自分たちは目的地へと向かって行ったのだ。