世界一の笑顔




「ちょっと! 何勘違いしてるか分かんないけど、私はカメラマン。シャッターチャンスねらってたの」



「カッ...カメラマン...?」


そうだ。自分はさっきから彼女の顔ばかり見ていて...あっ、変な意味じゃないぞ! それで、あまり格好に注目していなかったけど。
彼女の首には【巨大な一眼レフ】
脇には【三脚】
背中に【レンズがぎっしり詰まってるであろうリュック】
というような出で立ちだった。


自分とそっくりな姿。
彼女の方もそれに気づく。



「あれ?もしかしてアナタもカメラマンだったりするの?」


「はい。一応...」


自信なさげに言う。だって大事なチャンス逃しちゃうようなドジカメラマンだもんな...



「何自信なさげなのよ!ある意味同士じゃない! ホントに凄い!運命みたいねっ」


...いや、あの。それ自分が先に言ったんですけど。 と思ったけど、口には出さないでおこう。何だか面倒くさいから..



「でも、ライバルってことよね〜」

「え?!」

会って数分でライバルっすか?気の強いひとだなぁ。









「あ!!!」



「うぇぃっ!?」



行きなり「あ!」なんて言うもんだから、自分まで変な声出してしまった。