あれから数日が経った。

変わらない日常。

学校へ向かうことへのめんどくささを抱えながら、鞄をしょった。



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「夏希!!」

「ん?」


教室に入った瞬間、美羽に焦ったように声をかけられて、腕を引っ張られた。


「うわっ!?」

「ちょっと来て!!」


あたしの腕を引く美羽の手がほんの少し震えているのに気付いておとなしく連れてかれる。



ーーガチャ



音を立てて開けたのは、やはりというかなんというか、予想通りの屋上への扉。


「…夏希、落ち着いて聞いてね?」

「ん。」