lost memory ~失われた記憶~






玲央『あぁ、そうだと思う。アイツから抜けてるのは、離婚する前の両親と悠希さんと暮らしていた頃の周りの記憶、それと…悠希さんが死んだときの記憶だ。』




この場にいた俺たち四人が今の言葉で息を飲んだ。




確かに、俺と瑞希が離れることになった原因は瑞希の親の離婚だった。




大翔『悠希さん…亡くなったのか?』




玲央『あぁ、去年…もう少しで一年になる。瑞希本人は、悠希さんが死んだ事は覚える。でも、あの現場にいたことは…覚えていない。』





礼『…あの現場って?何があったの?』




玲央『俺たちでも思い出すだけで胸が痛む…。当時、悠希さんと瑞希は、一緒に住んではいなかったけど桜花に一緒に通ってた。桜花のトップは悠希さんだった。でもあの日…、あんなに仲が良かった兄妹2人を引き離す事件が起きた。』