lost memory ~失われた記憶~






大翔『瑞希っっ!!』




大翔が私のことを呼んだけど、
…振り返ることはできなかった。




そのまま走って、今住んでいる家に行き、部屋に閉じこもる。




瑞希『…ハァ、ハァハァ…。』




呼吸を整えると、さっき会った彼等の顔が、頭に浮かぶ…。




私を見たときの彼等の顔は…安心したようにほっとしていて…勝手にいなくなった私に…なんであんな表情を向けてくれるのだろうと、思った。





私は泣きそうになったところを全力で堪えた。




もう、泣かない。そう決めたから…。




そのまま私は眠りについた。