「あの時…確かに結婚しようって言った…。」 足元を見つめながら言う。 「理玖…ずっと聞きたかったの。 理玖が私の前から姿を消したのは、子どもが居なくなったことで、責任を取らなくて良くなったからなの?」 葵の言葉に、驚いて顔を上げる。 「ちがっっ!! あの時は、突然お前と連絡が取れなくなったんだ。 家に行っても何度も追い返されて。 やっと話を聞いてもらえた時には、手術が終わった後だった。 そしたら…もう会いたくないって葵が言ってるって。 その後…お前…高校も別の所に編入してたんだよ。」