「ひーっみつ!」 なんだこのやろう! 完全にバカにしてるよね!!? このあたしをだよっ!? イライラ~っとしているのが伝わったのか、宮岡君はまぁまぁ、と言ってあたしの車イスを押した。 バカにしやがって、ふんっ! もー、知ーっらないっと。 「もうすぐ着くんだけど......」 随分と時間が経った時、宮岡君が言った。 もうすぐ着く、か......。 ココ、なんにもない気がするのは気のせいだよね? も、森があるっ。 うん、森があるよ。