Lie friend ―嘘友―




これが、今のあたしにできる精一杯の返しかな~。


だってホントのことじゃん?


あたしには死ねない。



大事な人がいなくなったとしても、それは“孤独”ではないと思う。


“ホントの孤独”っていうのは、きっともっと違くって。


あたしがあの日経験した、“あれ”があたしの“孤独”––––––––。



「そ、っか......。


俺は、まだまだだなぁ。」



能天気そうに言う宮岡君の顔は、今どうなってるのかな。


悲しそうにしてるかな?


泣きたそうにしてるかな?


悔しそうにしてるかな?


やっぱり、今のあたしには宮岡君の顔を見ることができなかったんだ。