Lie friend ―嘘友―




ホントに突然で、なにを言っていいのかわからなくなって。


宮岡君がなにを言っているのかさえもわからなくなって。


なにもかも、わからなくなった。


あたしが車イスじゃなかったら、きっと足を止めて宮岡君をじっと見つめていたと思う。


でも、宮岡君は歩みを止めなくて。


あたしも、後ろを向く勇気がなくって。


動揺に揺れた瞳を隠していたくて、あたしは後ろを向かなかった。



「ごめん、さっきのはホントになんでもないから、松岡さんは気にしないでね?」



こういう時、なにを言えばいいのかな。


宮岡君は、あたしの答えを欲しているのに......。