その名前であってることを祈りながら、あたしは口にする。 「ユズじゃ~ん! あたしはいいと思うよっ! ユズの友達なら......末緒ちゃんもぜひ」 あたし的にはあまりユズは好きじゃない。 あたしに同情するから。 ま、そんなのみんな同じだからしょうがないんだけどね。 とりあえず、中学からの“友達”だから、あたしと仲悪かったらちょっとおかしいって思われるからね。 一応は仲の良い“フリ”をしておかなくっちゃ。 だってあたしたちは、名ばかりの“お友達”だから。