いつか、なんて。 来ないとは思う。 でも、少しだけ期待をしています。 それでも来ないなら、別にあたしはあきらめられる。 そんなに彼のことが知りたいわけでもないから。 「そういえば......、さっきのことなんだけど」 「あぁ......」 あたしが話を切り出せば、宮岡君が話し出す。 「あれ、さ? あの、言葉......。 俺は、“車イス”だからって理由で、松岡さんの隣にいるわけじゃ、ないんだ」