あたしって最低だ。 宮岡君はそのことについて触れられたくなかったはず。 あたしのように。 しかも、宮岡君の口ぶりは過去形。 つまり...... もう、亡くなっているか、疎遠になってるか、しかないってことだ。 あたし、ホントにデリカシーがないや......。 「気にしなくて、いいよ? ただ、それ以上を話すには、まだまだ“かかる”ってだけなんだ。」 言わなくて、いいのに。 わかってるよ、そんなこと。