宮岡君のトコには、誰か車イスの人がいたんだね......。 やっぱりこういうことは聞かずにはいられない性質(たち)で。 あたしは次の瞬間、聞いていた。 「宮岡君のトコ、誰か車イスの人がいるでしょ!?」 宮岡君は、無言でただ黙々とあたしを上に連れていく。 ガチャリ–––––––– ガッチャン–––––––– 「俺のトコには、昔“いた”。」 屋上の扉を閉めた後、宮岡君が口にしたのは、衝撃的なことだった。