その場から動こうとしない私を見て、自らこっちに来る西崎聖夜。 逃げようと思うけど足が動かない。 よく、緊張したりすると足が動かなくなる。 ピンチな時に…最悪。 何をされるか分からなくて目を瞑っていた。 すると柔らかい柔軟剤の匂いに包まれた。 「お仕置きハグ。」 上を見上げると、整った顔がドアップで見えてビックリして思わず俯いた。 「照れてんの?」 「違う。」 「ちゃんとタメ語だな。」 頭を撫でられたけど嬉しくない。