家までの道のり、ずっと西崎聖夜の自慢話を聞かされた。












私は何の返答もせず、ずっと横で手を繋いだまま何も言わない。
















家に着き、やっと解放されると思っていたのに…西崎聖夜は私を優しい抱きしめた。















「お前が倒れた時は焦った。どうしようって考えが頭をよぎってさ。海の時も俺が傍にいるのに…情けないよな。ごめん。」

















私の目をずっと見て俯くと、静かに西崎聖夜は帰って行った。












あんな、弱音を吐くところ聞いたことがなかった。













自分の中で責めてたの?















私は平気なのに。












西崎聖夜はずっと私のこと気にかけてくれていた。