「手を貸すから立ち上がれよ。」 西崎聖夜は私の手を取ると立ち上がらせてくれた。 「あっ…ありがとう。」 この男に礼を言う日が来るとはね。 というか何でコイツいんの!? 「おい。助けてやったのにキスもないのか?」 「キスとか一生するかっ!てか…何でここに居るの?」 「あっ、俺は姉貴の付き添いで居たらお前が居てみたいな。」 そういうことか。 胡桃さんの付き添いで来たはずが私が倒れているのを目撃したってわけか。