私は見ていないことにした。 「名前は?」 「…。」 「俺、前バスケ部だったからこの高校でもバスケするつもり。いいと思う?」 「…。」 「聞いてんの?」 「…。」 「おい。」 肩を叩かれ横を向くと、不機嫌な様子の西崎聖夜。 「え?何か言いましたか?」 「もういい。」 私、何か悪い事したかな?