名字は聞いたことはないが彩愛だけなら聞いたことがある 「もしかして彩愛さん?」 「ああ。俺の幼なじみ。」 私は両手を合わせ目を瞑りお辞儀をした。 「彩愛…元気か?ごめんな…あの時俺がお前の傍に居てやれなくて…許さなくていい。でも…お前の遺書に書いてあった約束は果たせることが出来た。」 西崎は涙を流しながら彩愛さんに話しかけていた。 「じゃあ、もう行くな。」 私達は墓場を後にした。