「わぁ....。ここが、楓くんのお部屋....。」


さすが蓮の兄弟。ここの部屋もとても綺麗。
なんだか雰囲気があって落ち着いていて、心地良い。

あの後、楓くんからせっかくだから自分の部屋にも案内したいと言ってもらえたので、お言葉に甘えて今度はこっちのお部屋にお邪魔している。

こういうのって、なんだか探検しているみたいで楽しい。


「狭いけど、角部屋だし気に入ってるんだよね」
「そうなんだぁ....。」
「なんか飲む?俺、自分の部屋にポット置いてるから」
「あっ、なんかごめんね?気遣わせちゃって」

私より年下なのに気が効いててしっかりしてるなぁ。
楓くんもやっぱり、何処か物腰が柔らかいところがある。やっぱり兄弟だね。