あたしの名前は唯華(ゆいか)。



今いるこの場所は二階のあたし専用のスペースで、ここの一階はどデカいクラブになっている。




ここは普通とはかけ離れているほど異常な場所で。




ここに正常な人なんて存在しない。




「っ、サラ……っ」





そしてあたしも異常な人たちの中の一人。




いや、この中で一番狂ってる存在なのは間違いない。




あたしは「サラ」という偽名を使っている。




「んっ…、ヒ、ロ……」





理由は特にないけど、あたしの周りの人たちがあたしの本当の名前を出すことが気に入らないようで。





強制的にサラと名乗らされてる。





「も、う…、無理…」




そしてあたしの上で乱れていた男が果てた。