好きな人への態度って感じじゃないんだよな。

「全員席付け~!」

話してると担任の七瀬先生の声で教室が静かになる。

「今日の6時間目は修学旅行の話だから絶対来いよ!」

「「はーい!」」

修学旅行か…もうそんな時期なのか。

「結愛!修学旅行だー!一緒の部屋になろ!」

先生が教室を出ると花が私の席に来る。
この学校は人数が少なく部屋の振り分けは2~3人。

「あっ!」

急に何かを思い出したように顔を赤らめる花。

「何?そんな顔して」

「えっと…夜ちょっと抜けるから。」

「はっ?」

驚く私を見てクスッと笑う花。
夜抜けるって…。

「もしかして翔?ちゃんと説明してよ!」

「分かった分かった。」と笑いをこらえながら返事をする。