恋じゃなくてもイイですか?



「おれ、お前みたいな奴が一番、嫌い。一度はっきり口で言っとかないとしつこそうだから。これに懲りて、俺に事はほっといてくれよ」


遥くんは冷めきった視線を投げ掛け、そう言い切るとさっさと食堂を後にした。


私はぽかんと口を開けたまま、暫くそこに突っ立っていた。


___何、今の?


嫌いって、初めて面と向かって言われた。


しかもあんまり知らない男の子に____


ふらふらとした足取りでソファの前に辿り付くと、腰を下ろした。


膝が震えていた。


遥くんの突き刺すような視線が、怖かった。


ほっとけって?お兄さんには弟をよろしくってお願いされたのに……これから仲良くなれるよう、頑張ろうって思ったのに……完璧に出ばなをくじかれた。


穏やかで居心地のいいはずの私の新生活は、遥くんの出現によって、前途多難なものになりそうだ。