恋じゃなくてもイイですか?



「はい、もうちょっとで完成です。たまに食べるとすごくおいしいですね。塩ラーメン」


「この付属のゴマがいい感じだよね。野菜をたっぷり入れるのが我が家流なんだ」


「家はコーンを入れる派ですね。アクセントでバターを入れるのもいいですよね」


解る~と賛同する。そして、すぐにバターを入れたくなり、冷蔵庫を覗く。食べ物の話だと盛り上がるんだよね。でも、食べ物の趣味が合うってことは気も合っているはずだ。


「スープに深みが出て、口当たりがまろやかになる」


料理評論家を気取ってみると、ハルニレはフフと肩を揺らして笑う。眼鏡を曇らせて、麺を啜っているハルニレの表情の方が面白いと私は思う。


「ミーちゃんの午後の予定は?」


逆にハルニレが訊ねる。


「うん、さっきラーメンを作ってて思ったんだけどね。餃子が食べたいなって。隣町までサイクリングしようなかな?って思ったんだけど、予定を変更して餃子をたくさん作ろうかと思う」


「今夜は餃子パーティーですね!楽しそう、僕も手伝います!」


「いいよ、無理しなくて。ハルニレくん、昨日は徹夜だったんでしょ?仕事が終わったら、まずは寝て。用意が出来たら起こすから、そしたら、焼くの手伝ってもらうから」


「解りました」


ハルニレは丼の上にお箸を置くと、ごちそう様でしたと頭を下げた。食べ終えた丼を持って、台所へ向かう。戻ってくるなり、スウェットの袖を腕まくりして、


「では、一気に片付けちゃいます!ミーちゃん、洗い物は僕がしますので、流しに残しといて下さい」