空音を奏でる宙


というかここまである意味平然としている僕を誰か褒めてください!

ブーーーーーン………!

車の音だ。
そう、車の音である!
これが意味することは明確。
素直にやっと来たという感想を抱いた。

ちょうど僕の側で車が止まる。
赤いピカピカのスポーツカーだ。
……一瞬でもかっこいいと思ってしまった僕ははたして負けなのか?
車の窓がゆっくりと開く。
運転席には一人のサングラスをかけた大人びた女性。
この町にはあまり似合わないということは初めて来た僕でも分かった。
普通に東京の渋谷に住んでいますと言ってもこの人なら通じるだろう。