キミの記憶。

片手に、駿のプリントを持ち、そっと机の上においた。

「お、さんきゅ」
「え、あ、うん・・・」

なんだろう、話かけられて嬉しいはずなのに
自分から素っ気ない態度、とってしまう・・・・。

全員に配り終わり、自分の席につく。

「はぁー。」

りんかちゃんが、私の方を見て、小声で言った。

「どうしたの?なんか今日、テンション低くない?」

私も小声で話す。

「うんー、昨日いろいろあってー。」
「え、まじで?何があったの?」
「駿と別れちゃった。」
「えっ・・・!ちょっと、後で話きかせて?」
「うん、ありがとう」

1時間目終わって、10分休み
その間にりんかちゃんに話をきいてもらった。

「なんで別れちゃったの?」
「昨日ね、駿が会いに来てくれたの、それで
結構仲良く話してたんだけど、いきなり別れようって言われちゃった。」
「別れた理由は、聞いてないの?」
「うん、教えてくれなかった。」
「そおなんだあー。」
「あたし、なにかしたかなあ。」
「きっと、駿斗くんにも何か理由があるんだよ。」
「うーん・・・。」
「まあ、教えてくれるまで待ってようよ。」
「うん!ありがとう」
「いえいえ」

私たちは、話を終え、2時間目の移動教室に行った。