「あーつーいー…」 夏休みに入って2週間くらい経った。 毎日毎日照りつける太陽。 そして、余計暑さを増させるような セミの声。 里奈の家で勉強してるんだけど… 「あーつーいー…」 「もー!うるさいなあ。葵のその言葉のせいで暑さが増すんですけど」 私の10回目くらいの“あつい”の言葉に とうとうきれられた。