「……平気か?」 平気だよ、ただ声が出なくて 体が少し重いだけ。 「…ん」 だから、ハルトまでそんな声出さないでよ… それから2人とも無言のまま。 鬼神が私を抱き上げて歩き始める。 外に出てから気づいたけど 私が居たのはたいして大きくもない 古い倉庫のような所だった。 こんな所、よく分かったな… そう感心しつつも 空気は重たいまま、私たちは倉庫に帰った。