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「はぁ、はぁ、はぁ...」






私は、來に〝行け〟って言われて
直輝の部署に来てみたもののいなかった。


もう帰ったって。





これからどうしよう?と考えた時。





「ゆーずーはー!」




後ろを振り返ると
瑠依が私のカバンを持って走ってくる。






「ど、どーしたの?」


「來くんからカバン持っていってやれって。」





え...?





「直輝くん。
家に帰ったらしいよー?
行ってきな、柚葉」


「うん、ありがとう!」







いってらっしゃーい♪と
瑠依が笑顔で手を振ってくれる。