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來にキスをされたあの後、
タクシーに乗って家まで帰った。

家には直輝の姿がなかった。



...きっと、戸井さんといるんだろう。





「私も同じことしたじゃない...」





何、今さら悲しいとか思ってるの?
全て、自分が悪い。自業自得なのに。





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「おはよう、柚葉」






その言葉に私は振り返る。





そこには私の大好きな彼の姿。


でも...



「おはよ...」




顔が見れなかった。


キスをしてしまった罪悪感と
いつか、その写真が直輝の目にうつること。




そんなこと考えてると
顔がいつしか見れなかった。