坂を下りても

千夏がオレに捕まったままだったから

ひどく嬉しくなってしまって

遠回りして帰った




例えば

家に帰ったらご飯が出来てたり

気づいたらトイレットペーパーが新しくなってたり



バスケだって

ボールをパスしても

受け取ってくれる人がいなかったら

成り立たない




当たり前のことを

誰かがしてくれてて

それに気づかずに今まで生きてた





今までずっと

当たり前にしてきたことが

ものすごく

大事で

大切な事なんだって

初めて知った