いや、知ってたら怖いけどさ?
「懐かしいな…」
私は小さく呟く。
捨てられて間もない頃。
笑わないし、引きこもりだった私。
そんな私をお母さん達が連れ出してくれた。
その時に乗ったのが、この観覧車より低い観覧車。
あの時は本当に嬉しかったな…。
まだあの時の気持ち、覚えてる。
忘れたくない。
忘れるわけもない。
大切な〝夕凪依亜〟としての最初の思い出。
「おーい、依亜。トリップするなら中に入ってからな」
「…っへ?」
我に返った時にはもう観覧車の中で。
外にいる従業員がにこりと笑っている。
いやいや、なんでそんなに笑顔なの?
「懐かしいな…」
私は小さく呟く。
捨てられて間もない頃。
笑わないし、引きこもりだった私。
そんな私をお母さん達が連れ出してくれた。
その時に乗ったのが、この観覧車より低い観覧車。
あの時は本当に嬉しかったな…。
まだあの時の気持ち、覚えてる。
忘れたくない。
忘れるわけもない。
大切な〝夕凪依亜〟としての最初の思い出。
「おーい、依亜。トリップするなら中に入ってからな」
「…っへ?」
我に返った時にはもう観覧車の中で。
外にいる従業員がにこりと笑っている。
いやいや、なんでそんなに笑顔なの?


