「長谷くん、非常に残念なんだが、君には退学してもらいたい」
・・・え?
「どうしてですか・・・?」
「問題を起こした生徒を置いておくとね、その・・・」
「世間の目が怖いですか、校長先生」
「なっ・・・」
・・・図星、か。
「わかりました。
じゃあ、俺はこれで失礼します」
「・・・」
こーんな優秀な生徒を退学にして。
勿体ないことしたな、あの校長も。
鞄を取りに教室へ戻ると、俺を見る目が全員同じだ。
まるで、
化け物をみる目だ。
「何?俺になんか用?」
「「「べ、別にッ!」」」
「そう?なら良いんだけどね」
バイバイ、愛しの舞衣。