そんなことで…… 午後六時。 疲れているのに、あたしはとある居酒屋にいた。 同期の葉子と智里と一緒に。 奏の歓迎会の店選びという名目で。 「……で、どうだったのよ?」 唐突な葉子の言葉に、 「何が?」 思わず聞き返すあたし。 葉子は少し頬を染め、あたしのほうに身を乗り出す。 「合コン。 柑奈途中からいなかったじゃん! いい男いたの?」 その言葉に、思わず息を止めていた。 合コンは全然だった。 だけど…… だけど……ーーーー