中谷はあたしをそっとベッドに寝かす。 そして、包み込むようにあたしに被さる。 反則だ。 さっきまで散々毒付いていたのに、何この優しさ。 そして、この優しさから離れられなくなってしまう。 身体に中谷のキスが降り注ぐ。 くすぐったいけど、その部分が熱を持つ。 身を捩り、シーツを掴んで身体を強張らせる。 顔を上げると、中谷の優しい笑顔があって。 泣きそうなほど胸が痛くなった。 何だろう…… 何だろう、この感じ。