部屋を出ると、何だか気分が軽くなった。 あたしって、本当に馬鹿だ。 合コン前は、あんなにいい男をゲットするなんて意気込んでいたのに。 なのに、いざとなるといつもこう。 大きなため息をついた時…… ドンッ…… 誰かに押されて床に尻餅をついた。 ヤバい。 酔ってないと思っていたけど、結構酔っているのかもしれない……。 「すみません……」 そう声がして、あたしは思わず顔を上げる。 そして、彼の顔を見た瞬間息を飲んだ。