「篠山。 溜め込んではいけないぞ。 今日はもう退社してストレス解消に行くか?」 「え?」 あたしは海崎さんをじっと見ていた。 海崎さんは相変わらずにこにこしていて。 「ほら、行くぞ!」 あたしの机の上の散らばった書類を勝手に片付け始める。 「は……はい……」 拒むこともできず、海崎さんの言いなりになるあたし。 パソコンの電源を切り、鞄に荷物を詰め、オフィスを後にした。