「お前、今日何か予定あるのか?」




不意に聞かれ、




「な……何も……」




思わず答える。

このまま奏と一緒にいれたらいいのにとさえ思ってしまう。

恋って怖い。

その気持ちを認めた瞬間、一気に加速した。

この前まであんなに憎かった奏が、すごく愛しい。

大好きで大好きで仕方ない。





それにしても変な感じ。

今日の奏は、前みたいにあたしに手を出さない。

あたしと離れた所に座り、時々ちらっとこっちを見るだけ。

あたしにアルコールが残っているからかもしれないけど、シャワーも浴びたし服も着替えに戻った。

もしかして……

あまりに吐きすぎて、引かれたのかな。





「じゃ、罰としてメシ作れ」



「罰!?」




思わず口に出すと、奏はギロリとあたしを睨む。