「あっ、そんなところに中谷さん!!」




女子たちの黄色い声が響き……

我慢出来ず、あたしは喫煙所の扉のガラスから、外を見ていた。





喫煙所のすぐ近くに、彼女たちはいた。

水色の制服を着ている所からして、事務系の女の子だ。

事務系、イコール、女子力が高い。

葉子とか智里とか……

あたしがどう頑張っても、勝てる相手ではないのだ。




例外なく彼女たちの容姿も華やかで。

茶色の巻き髪に、綺麗なネイル。

ぱっちりメイクをした美女たちだ。