それから数日が過ぎた。 あれ以来、奏の家には行っていない。 奏も特に呼ぶ理由もないようで。 お互い干渉せずの日々が続いた。 これでいいのかもしれない。 セフレってものは、必要な時だけ相手を求める。 もしかしたら、こういう間にも、奏は他のセフレとやっているかもしれない。 それを良しとしたいけど…… ちくりとした。 あの優しい体温、熱い唇、余裕のなさそうな奏の顔。 全てを独り占めしたいだなんて思ってしまう。 セフレには許されないのに。 あたしは馬鹿だ。