「篠山。 今日、十時からミーティングいいか?」 不意に先輩の海崎さんに呼ばれ、ビクッと身体を震わせる。 あぁ、駄目だ。 何を怯えているのだろう。 中谷の当たりが酷いから、優しい先輩たちまで疑ってかかってしまうよ。 あたしは顔を上げ、海崎さんを見上げる。 そして、笑顔で答えた。 「はい、お願いします」 だけど…… それで許されないのがこの世界。 「海崎さん。僕も参加してもいいですか?」 眼鏡をきらりと輝かせ、中谷が言った。