イジワルなキミの腕の中で



「敬語やめろっつっただろ?何回言えばわかんだよ」



そう言いながら引き寄せて来た先輩は、腕を掴んでいない方の手で私の顎を持ち上げた。



うっ……。


かなり恥ずかしい状況。


先輩の顔を無理やり見上げる形になっている。



力強い瞳と視線がぶつかる。


怒っているようにも


すねているようにも見えるその瞳。



「だ、だって……まだ、慣れなくて」



今まで敬語だったし、いきなりやめろって言われても。